フィンランド大使館コラボ探究講座 鎌倉学園の生徒と共に
8月9日は、フィンランドの国民的キャラクターとして知られるムーミンの日。そのような日に、フィンランド大使館 商務部 上席商務官の志垣さん・東京大学医学部附属病院国立大学病院データベースセンター勤務の中部さん・「世界で一番受けたい授業」にも出演された経験をお持ちのフィンランド大使館 商務部 上席商務官のラウラさんの3名のスピーカーをお招きして、フィンランドの事例から考えるWell-beingをテーマとする夏期探究講座を開催し、本校の中1~高2までの生徒と鎌倉学園の高校生が共に学び合いました。
志垣さんは「フィンランド人の幸福度世界1位は何に起因するのか」について、生徒との対話やご自身の経験を踏まえながら、多様性と包摂性そして個人の選択肢の重要性についてお話して下さいました。中部さんの講演は、医療系を目指す生徒が多い本校の生徒たちの進路選択においても示唆的で、「医療」という言葉に含まれる範囲が広がるお話でした。ラウラさんは「ウェルビーイングを重要視したワークインライフ」についてお話下さり、フィンランドの”人が資源”という考え方や、仲間とのコーヒー休憩を大事にしながら、仕事にも活かしていくライフスタイル等をご紹介下さいました。
参加した生徒からは「医療に携わる仕事と言われたら、医者や看護師を思い浮かべていましたが、医療の質を上げるためにデータを収集して研究する研究職などもそうだと知って、職業の選択の幅が広がりました」など、自身のキャリアデザインに役立ったという声や、フィンランドの方々の考え方に共感する声、また「鎌学さんともコラボして考えつかなかったような意見も出てきて、とても満足の行く充実した時間でした。」と他校の生徒の意見に刺激をもらったという感想も多くみられました。
生徒たちにとっては、あまり接点のなかったフィンランドという国の事例を通して、幸せとは?多様性とは?自分がやりたいことを極めるとは?など、答えのない問いに向き合い、互いの意見を共有しあう機会となりました。