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学校生活

高3 現代文探究の授業の様子

コース制を取らず、ホームルームクラスには多様な進路を目指す生徒が混在しながら学び進める本校。高2以降は、目指す進路に応じて一人一人の時間割をカスタマイズし、必修科目と選択科目を組み合わせます。
今日はその中でも、文系に進む高3生を対象とした「現代文探究」という授業をご紹介します。この授業では、テーマを決め、それに関する本や資料を読み、考えたことを発表をし合います。現在取り組んでいるテーマは、罪を犯した人への支援についてです。生徒たちは事前に、刑務所内の様子を綴った「プリズンサークル」や罪を犯した人の更生を助ける国家公務員が主人公の「前科者」などを読み、先日発表の場がもたれました。
発表を通して、「過去に犯罪を犯した人の復職を支援したいけど、会社側の雇うことに対する怖い気持ちも理解できる」、「支援できるかどうかは、犯罪を犯した理由や背景によってしまうかもしれない」など、心の奥底で抱える葛藤や矛盾する気持ちを言語化していきます。「犯罪を犯した人が、その手口を利用して人助けをしたり、犯罪を調査する側の職に就いたりすることもあるみたいだよ」など様々な視点からの意見も交わされ、授業終了のチャイムが鳴ったとき、生徒たちは皆「まだ納得しきれない」といった曇った表情をしていました。生徒たちはこの授業で、「これはこれから先長い時間をかけて考えていくべき課題だ」と感じたようです。このような、チャイムが鳴っても思考はストップしない授業を経験してきた本校の生徒たちは、卒業してからもきっと、困難な問題に対して粘り強く考え、解決に向けて奮闘していくことができるでしょう。