学校生活
高1宗教 貿易ゲーム
高校1年生の宗教の授業では、「貿易ゲーム」を行いました。「貿易ゲーム」とは、先進国、発展途上国、後発開発途上国を表すグループに分かれ、それぞれに用意された資源(紙)や道具(ハサミや鉛筆、定規など)を使って製品を作り、できるだけ多くのお金を稼ぐことを競うゲームです。
資源や道具が足りないグループは、初めこそ不平等さを前に呆然としていましたが、周囲を見渡して「紙を1000円で分けてくれる?」など交渉を進め、次第にどのように交渉し、何を作ればより利益を得ることができるか考え、ゲームに夢中になっていました。
「このようにして現代社会の貧富の差が生まれるのだと実感した」、「人間の悪い面が明るみになった気がした」、「自分だけが豊かになることを目指すのではなく、周囲に目を向けて助け合うことが豊かになる秘訣だと思った」と授業を経た生徒たち。
自分たちの頭と身体をフルに使って学ぶことで、私たちが抱える問題がより身近なものとなります。宗教の授業では貿易ゲームで学んだことを、現代社会の問題と照らし合わせていきますが、この学びを通して、未来を担う生徒たちがよりよい社会を作る一人になることを願っています。