学校生活
高校3年生 生物 学園の森で学ぶ
高3の生物基礎演習の6月の授業では、教室から出て学校の敷地内の植物の様子を観察しに行きました。
生物基礎演習は高校3年生の選択科目であり、主に共通テストで生物基礎を受験する生徒が履修している授業です。この日教室の外に出たのは、教科書の知識だけでなく、学校の敷地内で生息している植物の様子を実際に見て植生の遷移について学びを深めることがねらいでした。
まずは正門をくぐってすぐの坂道の桜の木から観察。日当たりがいいこの坂道では陽生植物であるサクラが多く生育し、地面はいろいろな種類の草本が生育できるくらいの明るさであることが分かりました。陽生植物は、日なたでの生育を好み、まだ若い森林に見られます。
次は、グラウンドから斜面のカシ類が多く生育している林に降りました。カシ類の林内の地面は、先ほどの正門よりも暗く、草本も種類数が限られていました。カシ類は、森林が成熟したときにみられる極相樹種です。
最後に教室へ戻りながら、地衣類が生息している様子を発見し観察したり、生徒玄関へ降りる階段の横にソテツが生育しているのを観察したりしました。先駆種から極相種まで教科書で学んだ一連の植物を実際に目にすることで知識を定着させることができました。
本校の理科の授業では、豊かな自然環境を利用しながら、本物に触れながら学ぶことを大切にし、様々な実験・観察の機会を用意しています。