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学校生活

高校3年生 生物の授業より ― 腎臓と心臓の解剖実験

高校3年生の生物の授業では、人体の臓器の働きと構造を復習するため、トリやブタの腎臓と心臓の解剖を行いました。
解剖と聞くと少し身構える人もいるかもしれませんが、さすが生物選択者の生徒たち。教科書やプリントで学んできたことを「実際にこの目で確かめられる」とあって、開始前から期待に満ちた表情をしていました。
授業の冒頭では、まず腎臓の働きを復習。体の老廃物を排出しつつ必要なものを再吸収する、生命維持に欠かせない臓器です。生徒たちは大まかな構造ならすらすら描けますが、細部まで思い出そうとすると少し曖昧な部分もありました。そこで尿生成の仕組みを図に落とし込みながら整理していくと、「なるほど!」と納得の声。知識がつながり、全体像を掴んでいく姿が見られました。心臓でも同様に、血液循環の流れを改めて確認しながら理解を深めました。
いよいよ解剖の時間。実際に手を動かしてみると、臓器を覆う薄くて丈夫な膜、脂肪が臓器を保護している様子など、教科書では気づきにくい「生きた構造」に驚きの声があがりました。目的の臓器だけでなく、体の精緻なつくりそのものに感動しながら学びを深められたようです。
積み重ねてきた知識を確かめたいという思いを胸に、同級生と発見を共有し合いながら臨んだ今回の実験。高校3年生ならではの探究心と真剣さ、そして学びの楽しさがあふれる時間となりました。