学校生活
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SDGs有志団体「SEE」 小学校での授業に向けて
本校では、「持続可能な社会の実現」を自分ごととして捉えるため、SDGs(持続可能な開発目標)に関する主体的な学びを推進しています。その中心となっているのが、生徒有志団体SEEです。この団体は、知識を学ぶだけでなく、行動を通じて学校全体、そして地域社会に変化をもたらすことを目指しています。
SEEの活動の中でも、特に力を入れているのが、毎年12月に実施される併設の小学校4年生とのSDGs交流活動です。生徒たちが企画を担い、小学生にSDGsを「身近で楽しいもの」として感じてもらうためのユニークな活動を展開しています。
準備は、9月の聖ポーロ祭終了直後からスタート。生徒たちは、どうすればSDGsの17の目標を理解しやすく、かつ楽しく伝えられるかを真剣に議論します。企画会議では、学年やクラスという枠を超えて、積極的に意見が飛び交う熱気に包まれます。
これまでには、SDGsのテーマを盛り込んだ「かるた」「すごろく」「ババ抜き」といった手作りのゲームを作成したほか、爆弾ゲームや寸劇、間違い探しゲームなど、遊びを通じて学べる多様なコンテンツを生み出してきました。生徒たちは、小学生の視点に立って、表現方法や伝え方を工夫することで、深い共感力と創造性を磨いています。
10月の中間試験終了直後には、実践的な準備期間に突入。企画の具体化、教材の制作、発表のリハーサルなど、短期間で集中して準備をやり遂げることで、高い計画力と実行力が養われます。この交流活動は、生徒たちにとっては他者へ伝える責任感と達成感を、小学生にとっては未来の担い手としての気づきを与える、両者にとってかけがえのない学びの場となっています。