生徒より
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アルペなんみんセンターを訪問させていただきました

こんにちは。肌寒くなり、金木犀も香っていよいよ秋らしくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?今回、私は中間試験後の放課後にSDGs有志団体SEEとして、2020年4月に開設された鎌倉市十二所にある国内最大級のシェルター「アルペなんみんセンター」を訪問して寄付をさせていただき、事務局長に直接お話を伺うことができました。
皆さんは、日本で難民と認定される割合をご存知でしょうか?答えはたったの1%以下。欧米諸国が20〜50%であるのに比べると、極めて低いのがずっと前から変わらない現状です。また、日本では難民認定を待つ間、入管施設に入れられ、その期間は国に帰るまで、です。このセンターでは仮放免と言って、難民申請の結果を待つ間、入管外での収容を一時的に許された難民の方々が暮らしています。仮放免が認められて入管を出るのに20年もかかることがあり、出られても彼らには就労資格・健康保険証・住民票がありません。そのため、センターで衣食住や学びの場を提供するとともに、孤立化を防ぐ交流会なども開催しています。
説明を受ける中で特に衝撃的だったのが、資料内にあった「自分の人生で1番の失敗は、日本に来たことです。」という言葉でした。救いを求め必死に逃げてきた人々に、こんなことを言わせても良いのか。こんな現実が自分の国で起こっていること、またそれを知らなかった自分がとても恥ずかしく、悲しく思えて仕方がありませんでした。と同時に、自分に何ができるだろうと考えました。私が現時点で考える答えは、この恵まれた環境にいることを改めて自覚し、感謝し、自分が受けている恩恵を誰かのために還元できるように与えられた環境を最大限に活かして日々少しでも成長していくこと、そして学生だからと理由をつけて挑戦から逃げるのではなく、むしろ積極的に行動を起こしていくことです。センターを立ち上げた事務局長は、まさに自身の行動力で道を切り開いていかれた方でした。私も自分自身の目標を達成し、また多くの人に今回知った現状を伝えるためにも、SEEという場を活かして私の目線から伝えていきたいです。
湘南白百合にはこのように生徒が自分自身の視点を広げ、活躍できる場があり、それを応援してくださる先生方がいらっしゃるので、オープンスクールや文化祭などで実際にその姿を見ていただければと思います!