生徒より
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上智大学・カトリック高等学校連携協定校「高校生タイ・スタディーツアー」に参加して

私は2024年3月18日から23日まで行われた「高校生タイ・スタディーツアー」に参加しました。2月末に、ツアーに先立ちオンラインによるプログラム事前ガイダンスがあり、参加者で交流をすることができました。タイへは、上智大学生2名のご引率のもと成田空港から向かい、タイの空港でSophiaGEDの方々が出迎えてくださいました。
毎朝バスの中でのオリエンテーションでは、それぞれがその日の’’じぶんミッション’’を発表するので、1日を目的意識を持って大切に過ごすことができました。さらに、翌朝までに学んだことや気づいたことを毎日メンバー間で共有することで、自分とは違った視点を知ることができました。
活動では、ワットサケットやワットパクナムという神秘的で美しい仏教寺院を参拝し、タイの仏教の信仰が厚いことが分かりました。マヒドン大学国際カレッジ(MUIC)を訪れた際には、大学の教授の方から英語でタイの文化・言葉・慣習等のレクチャーを受け、マヒドン大学生と英語と日本語で交流をしたり、学食では本場のカオマンガイをいただき、海外の大学を体験する貴重な経験ができました。
翌日には、フアタケーという地域住民が共同で展開するコミュニティを見学し、臼で挽いたココナッツを使ったお菓子作りなどのワークショップを体験しました。その後、バンコク最大の都市スラムであるクロントイ・スラムを訪問しました。道や線路、住居周辺にゴミが散乱し、野良犬が歩いていて、衛生環境は良くありませんでした。スラムの子供たちへの教育支援に取り組んでおられる日本の支援団体事務所“シーカー・アジア財団”の方から、タイは格差社会であり、貧富の差・土地の格差・教育の格差があることを伺いました。スラムに暮らしている人々は皆人柄の良い方ばかりだそうです。実際私達に挨拶をしてくださったり、東日本大震災直後に、クロントイ・スラムの住民が40万バーツ(当時100万円)を日本に寄附してくださったという、心温まるお話も伺いました。このようなタイの人々の心の広さは、来世へ“徳を積む”という仏教の教えや、“マイペンライ”という気にしないで、大丈夫、という精神が根付いているからということを知りました。
財団の図書館施設では、子供たちがタイの伝統的なダンスを披露してくれ、その姿は学ぶ喜びと希望に溢れているようでした。日系企業の訪問では、経営者の方から自分から行動を起こすことの大切さや、東南アジアで働く魅力についてお話を伺いました。日本だけでなく世界に視野を広げ働くこともできるのだという新たな学びを得られました。最終日は、6日間を楽しく元気に共に過ごしたメンバーで学びの発表と共有をし、SophiaGEDの新さんから、修了証をいただき日本へと帰国しました。
このプログラムを通し、異なる国や文化を理解する為に勇気を持ってコミュニケーションを取る大切さや、国を超えた交流でお互いの国を良くできるということを学びました。グローバルな環境で学び、活動することを以前より身近な事として捉えられるようになりました。参加させていただいたことに感謝し、この学びを生かし他者や他国の為に自分が何ができるかを見つけていきたいです。