学校生活
中学1年生 バリアフリー体験
上級生が研修旅行や語学研修に行っている間、中学1年生は「秋の特別プログラム」の中でバリアフリーについて考えました。
「バリアは壁、フリーは取り除くこと。その壁とはどんなものだろう?」という問いかけから始まったプログラム。今回の学習では、特に「物理的な壁」に焦点を当て、グループワークや動画を通して知識を深めた後、実際に校内をアイマスクをして歩いたり、車椅子に乗ったり押したりする体験をしました。
友だちに案内されながら白杖を使って校舎を歩き、お手洗いや自販機を利用する体験では、「え!学校にこんな場所ある?!」「自分が飲みたいものってどうやったらわかるの?」と疑問と不安の声が。そして車椅子体験では「待って!急に角度が変わると怖い!」「大丈夫だよ!任せて!」とやり取りする様子が見られました。
生徒たちは、座学だけでなく、実際に体験することによって、普段当たり前のように過ごしている場所でも、視覚が失われると「全く知らない不安な場所」に変わることや、ほんの少しの優しい言葉がけが安心に繋がることに気づくことができたようです。
自分の当たり前が当たり前ではないことに気づき、自分ができることを考えて「物理的な壁」を越えようとすることは「心のバリアフリー」にも繋がります。生活を学びの場として、様々な立場に立って考え、柔軟な思考を持って、他者に寄り添える人に成長することを願っています。