学校生活
フィリピンへの募金 PVOの生徒を中心に
昨年の12月にフィリピン中南部を襲った台風22号(オデット)。その被害は甚大で復興には長期の時間を要すると報道されています。
本校の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会のマスールたちは、フィリピンでも学校教育やスラムの子供たちの世話、病院経営を通して福祉活動に従事していますが、本校では、そのマスールたちを通してフィリピンの学校と交流をしたり、スラムの子どもたちにプレゼントを送ったりと国を超えて関わりを持つ有志団体のPVO(フィリピン支援ボランティア)があります。
自分たちと関わりのある方々の生活している場が壊滅状態になってしまったことを知った生徒たちは、「日本にいる私たちにも何かできることがあるのでは」と話し合い、学校で募金活動をすることにしました。
各教室でPVOに所属する生徒たちが台風被害について発表し、支援に協力してほしいと呼びかけると、自然と鞄からお財布を取り出し、「これしかできないけれど…」と募金する生徒たち。この募金はフィリピンのマスールたちを通して、フィリピンのスリガオに送られ、食料や水、衣類などの調達に使われると聞いて、「わたしのこれが誰かの役に立つかな…」と言いながら募金する生徒たちを見ると、金額の大小ではなく、困っている人がいることに気づけること、そして心を寄せることが大切だと改めて思わされます。
そして、直接関わりがなくとも、目の前で困っている人に手を差し伸べる勇気と優しさをこれからも大切にしていってほしいとも思います。
被災地の方々の一刻も早い復興を心からお祈りしたいと思います。