生徒より
編入生として学校生活を振り返る
私が編入してきた当時、併設小学校の友人とは長年顔を合わせていませんでしたし、一般試験で入学してきた生徒も全く知らなかったため、まるで見知ぬ環境に放り込まれたかのように感じました。今でも当時のことを思い返すと、教室の隅で本を読んでいる自分を思い出します。
そんな私の学校生活のターニングポイントになったのが部活に入ったことです。ずっと海外に住んでいた私は日本文化について知っておいた方がいいと思い、茶道部に入りました。部活に入り、昼休みや登下校などの時間を一緒に過ごせる仲間ができました。安心していつでも話せる友人ができたことで、「本当の自分」になることができた気がします。本当の自分とは教室の隅で一人で本を読んでいる姿ではなく、自主性を持ち、周りの目を気にせずに自分のやりたいことに専念する姿です。
最近では国際政治について興味を持ち始め、様々な方法で自分の学びを深めようとしています。例えば、授業では選択していない世界史の朝補習へ自主的に参加したり、夏休みには自ら見つけたシカゴ大学で国際政治についてのオンライン講座を受けたり。これらのことは本当の自分を見つけなければ達成できていなかった思っています。編入生としての自分の体験と成長を省みて、改めて教育だけでなく、自分を育てるための場としての学校の大切さを感じています。