生徒より
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生徒広報委員企画 Vol.5 自然豊かな環境で学んで

ある秋の日に、中庭の見晴らし台より

春先の朝の光景。中庭を通り過ぎて、教室に向かう生徒たち。

環境に恵まれた湘南白百合学園。自然に囲まれ、いつも心地よい風が吹いています。天気の良い日は中庭に出て友達と他愛もない会話をしたり、美しい富士山をみたりする時間が私はとても好きです。毎日の学校生活がこんなにも楽しく、充実しているのは、毎日目に入ってくる「自然」のお陰なのかもしれません。
昨年の4月、新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、本校は自宅からのオンライン授業を導入しました。学校ではなく家で勉強することによって、今まで当たり前だと思って考えたこともなかった学校の魅力に初めて気付きました。たった10分の休み時間でも、友達と昨日あった面白いことを話し合ったり遊びに行く計画を立てたりして、私はその短い時間がとても好きでした。1人で黙々と課題をこなすことが学校生活の全てではないことに気づきました。出会いや対話、違うクラスの友達とのほんの数秒交わす言葉、廊下で部活の先輩に出会う緊張感、そんな瞬間に学校生活の魅力を感じます。そしてそれは、整った環境があるからだということを身をもって感じました。
中庭の見晴台に立つと江ノ島、湘南海岸、富士山が見え、贅沢な景色を特等席で独り占めしているような気持ちになります。春には桜が舞い散り、夏はジリジリと太陽が私達を照らし、秋は心地よい秋風が吹きそして冬には友達と肩を寄せ合いながら小走りに中庭を通り過ぎます。季節によって顔の違う中庭の景色を1年間身近に感じることができます。悩みごとがあっても、見晴台に立つと何故か気持ちが軽減されます。これから先、どんなに歩いても景色が変わらず、進んでいるのかもわからないような出来事がたくさんあると思います。しかしそんなときこそ視点を高く持つことを忘れてはいけないということを、ここで学んだ気がします。常に前を向きいろいろなことを感じ取って歩んでいきたいです。