放送部の活動
「声」を通じて、日々の学校生活や様々な行事を支える放送部。華やかな舞台に立つことは多くありませんが、本校にとってなくてはならない「縁の下の力持ち」です。今回は、その魅力と活躍の一端をご紹介します。
放送部が活動中の教室を訪れると、いつも明るい笑い声が聞こえてきます。高校生から中学生まで、学年の垣根を越えて皆が仲良く、和気あいあいとした雰囲気が最大の特長。顧問の先生も、「放送部員たちの笑顔が絶えないのが、この部の一番良いところです」と太鼓判を押します。
普段の活動は、発声練習や滑舌を磨く早口言葉、そして本番を想定した朝礼の練習が中心です。地道な基礎練習の積み重ねこそが、部員の「声」のクオリティを支えています。
放送部の主な活躍の場は、毎日の学校生活の中にあります。全校生徒に連絡事項を伝える朝礼・お昼の伝達放送は、すべて放送部員たちが担当。正確かつ聞き取りやすい放送は、円滑な学校運営に欠かせません。さらに、行事の際には大いに力を発揮します。体育大会では競技を盛り上げる実況アナウンスを、音楽コンクールでは進行を担う落ち着いたナレーションを担当。また、学校外での活動として、併設小学校へ出向き、小学校1年生を対象とした絵本の読み聞かせを行うなど、積極的に活動しています。小さな児童たちが真剣に聞き入る姿は、部員たちにとっても大きなやりがいとなっています。
最近では、より専門的な技術向上を目指し、朗読コンクールへの参加にも力を入れています。情感豊かな表現力を磨く朗読の練習にも真剣に取り組み、表現者としての技術向上にも余念がありません。「私たちは、表に出る機会は少なくても、みんなの学校生活を豊かにし、支える存在でありたいと思っています」と語る部長。その言葉の通り、部員たちは今日もマイクの前で、笑顔と責任感をもって学校を支えています。