高校生模擬裁判選手権の夏!
「湘南白百合の夏といえば・・・」みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。様々な答えがあると思いますが、答えの一つとして、本校には「湘南白百合の夏といえば模擬裁判!」という言葉が存在します。今回の記事では、私が所属している模擬裁判についてご紹介します。
今年度の模擬裁判は、高校1,2年生の8名で活動しています。神奈川県予選で最優秀賞を頂き、全国大会への切符を手にしました。8月6日の全国大会に向けて、私たちは今年の夏を模擬裁判に捧げています。
模擬裁判では、架空の刑事事件を用いて、検察側・弁護側に別れて戦います。資料の中から、事実を探し、その事実を検察側・弁護側のそれぞれに有利な評価(捉え方)をして、論理的に主張に結び付けます。
ここから私が将来役に立つと思う、模擬裁判で身につけられる2つの力についてお話します。
1つ目は、「物事を多面的・多角的に捉える力」です。模擬裁判では、同じ事実でも、検察側・弁護側、各々の主張に結びつくような解釈をすることができます。日常生活でも、一つの物事に対して、複数の視点を持てることは、自分と意見が違う他者への理解にも繋がると思います。
2つ目は、「論理的に文章を作成する力」です。裁判の最後には、論告(検察側の主張)と弁論(弁護側の主張)を述べます。この時、ただ意見を述べるのではなく、事件を知らない人でもわかりやすい、証拠に基づく、論理的な文章を作成することが重要です。模擬裁判を始めてから、作文をする時、事実と自分の主張が混在するのではなく、読み手にわかりやすい文章を組み立てることができるようになった、と感じています。
模擬裁判は、常に頭をフル回転させる必要があり、大変な活動です。しかし、仲間と一つの目標に向かって頑張りながら、自身の力を向上させることができます。私にとって模擬裁判は、充実した経験であり、すべてが最高の思い出です。模擬裁判の選手の一員として活動できるのは、笑っても泣いてもあと2週間となりました。本選が終わったときに、「精一杯の力を発揮することができた、何よりこの仲間と模擬裁判に挑戦できて楽しかった」と感じながら、私のひと夏の青春に幕を下ろしたいと思っています。
全国大会の当日の様子は同じく広報委員で模擬裁判を一緒に乗り越えた仲間が記事にしてくれます。皆様に、良い結果が報告できるよう、精一杯頑張ります。