生徒より
「全力」で取り組む姿勢を大切に
何事にも全力で楽しく、クラスメイトと切磋琢磨しながら向き合ってきた一年間。そんな一年の中で、私が一番心に残っている思い出を、皆さんにご紹介したいと思います。
湘南白百合学園には、「球技会」という四つの種目ごとにチームで分かれてクラス対抗で戦う行事があります。三学期に入ると、体育の授業ではどの学年も球技会の練習が始まり、毎回毎回の授業の時間を大切に、一人一人が本気で取り組む姿が見られます。種目によって練習場所が違うため、本番までお互いのチームの成果を見ることができません。しかし、練習場所が違うからこそ感じる、本番の試合で努力の結晶を見た時の感動は倍以上に大きくなるのです!試合が終わった後、ほぼ全員が涙を流します。勝って嬉しかったとき、負けて悔しかったとき、そして自分のクラスのチームの誰かが涙を流しているとき、応援しにきているクラスメイトは、もらい泣きをするのです。
このように皆が本気で取り組むのは、一年の中で一番クラスの団結力や絆が深まっている2月に開催され、一年の中で最後の行事でもあることが、大きく関わっていると感じています。どのクラスも、一年の集大成として、様々な思いを胸に試合に臨みます。全員が勝ちたいと思うのは当たり前ですが、もちろん試合なので勝敗が決まってしまいます。しかし、それ以上に一緒に頑張ってきた仲間とともに感じる、やりがいや達成感は、何よりも、自分を成長させてくれる、大切な賜物となるのです。
四月からは進級し、新しいクラスでの日々が始まります。これからも、今年の球技会のように「全力」で取り組むことを忘れず、人生で一度きりしかない、青春の一秒一秒を大切に過ごしていきたいと思います。