高校3年生 学園生活をふりかえって Vol.2
湘南白百合生活12年間で私が一番印象に残っている行事は、毎年9月に開かれる聖ポーロ祭(文化祭)です。文化祭では各クラスごとの出し物や店などが並ぶだけでなく、部活動や委員会の発表があります。英語部に所属していたので毎年文化祭では、英語部のオリジナルミュージカルに出させていただいていました。
私は中学1年生の頃に仲の良い先輩から「英語部楽しいから入ってみない?」と声を掛けていただいて、元々人前に出ることや、ダンスが好きだった私はオリジナルミュージカルという言葉に魅力を感じて入部を決めました。英語部に入部してみると思っていた以上に大変でした。まず初めに英語部は数多くある部活動の中で2番目に人数の多い部で、100人体制だったために先輩の名前を覚えるところから始まりました。また、中学1年生の頃は英語が全く読めず、台本に全てカタカナを振ったり、ダンスも歌も初心者の私は1から練習する必要があったので部活動の時間は楽しむというより、先輩方に指導していただき、ついていくので必死でした。私には向いていないから退部をしてしまおうか考えたこともありました。しかし、舞台の上で歌って踊る先輩方の姿はとても輝いていて格好良く、そんな先輩方の姿を見ると私もあのようになりたいと強く思うようになりました。
ある日、部活動が終わり下駄箱に向かっている途中に主役をされる先輩に呼ばれ「今日の歌凄く上手だったし、楽しそうに歌っていたのが良かったよ」と言われ、とっても嬉しかったのと同時に私も最後の文化祭では主役になりたいと心に決めることができた一言でした。高校2年生の最後の文化祭ではありがたいことにオーディションで選ばれ、主役として舞台に立つことが出来ました。部活動に所属していた5年間は決して楽しいことばかりではありませんでしたが、主役として舞台から見た景色はとても輝いていて、今でも忘れられない、そしてこれからも忘れることの無い大切な思い出です。
今年の文化祭は新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となってしまいました。そして何より例年以上に時間の無い中で後輩たちが一生懸命に準備した舞台なので皆さんに見ていただき、楽しんでいただけたら幸いです。
12年間の湘南白百合学園での日々は毎日が楽しく、また人として沢山のことを学ぶことができました。私は卒業した後、幼稚園生からの夢である美容師になるため美容専門学校に進学いたします。周りが大学生になる中、違う進路にいく不安がありますが、部活動を通して学んだ、諦めなければ必ず夢は叶うということを信じてさらに沢山のことを吸収しようと思います。