生徒より
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高校3年生 学園生活をふりかえって Vol.3

私にとって、中高6年間の生活をより充実させたものは、部活動です。
私は、バスケットボール部に入っていました。なぜ、バスケ部を選んだかを聞かれたら、それまでの人生でバスケに触れたことが無かったから、というただの興味本位で入部を決めました。中学一年生の私にとって、部活動は体育の授業の延長で、ただ楽しむものだと思っていました。しかし、年が経つにつれ、それが間違った考えだと実感しました。
それは、高校一年生の時です。高校生になるとともに試合の回数も増え、経験を重ねるにつれ、だんだんと部活内での自分の立ち位置がわかってきました。当時の私は控えの選手の中で、6番手ほどでした。試合に出るからには人より多く出たいと思うのが普通ですが、自分の実力のあげ方がわからず、しばらくの間、実力が横ばいでした。そんな時、当時の顧問の先生が、私の持ち味が「1対1の攻め」だと教えてくださいました。初めて自分の持ち味に気づき、それからは積極的に攻めることを意識したり、シュート率を上げたり、試合や練習の反省や目標をノートに書き留めました。その努力が報われてか、半年後にはスタートの一員として試合に出場することができました。この時、部活動に真摯に取り組み、楽しいと思うことが、実力を伸ばす一番の近道だということがわかりました。
特にバスケなどの団体競技で必要とされるのがチーム力ですが、これはただ上手というだけではチーム力とは呼ばないと思います。実力も大事ですが、チームメイトをいかに信頼しているかということも大事だと思います。私の学年のバスケ部は、普段からとても仲が良いですが、部活では良きライバルとして、時には誰かが悩んでいたりしますが、そんな時は全員で話し合って解決する、といった、とてもチームワークの良い学年です。部活での同学年は、友達というより、仲間と言ったほうが正しいかもしれません。
中高6年間のバスケ部で過ごした時間はとても濃く、時には辛いことも沢山ありましたが、こうして良い仲間と出会うことができ、ともに乗り越えることが出来ました。バスケ部に入部したことで、辛いときにそばにいてくれるのが仲間であること、努力は必ず誰かが見てくれているということを実感しました。これからの人生でも努力を怠らず、常に周りの人に感謝をしながら、歩んでいきたいと思います。