高校3年生 学園生活をふりかえって Vol.4
6年前の今頃、湘南白百合学園を受験し期待と不安で胸をふくらませてこの学校に入学しました。今こうして、6年間を振り返ってみると長いようであっという間でしたが、多くの人に支えられてきました。
私は、軽音楽部に所属していました。部活見学の際友人に誘われ、軽音楽部のライブを見に行きました。ステージ上で歌うボーカルの先輩の姿に魅了され、軽音楽部に入部することに決めました。入部して間もなく、バンド編成が決まりバンドメンバーが出来ました。軽音学部では定期的に校内ライブを行うのですが、ライブを行うにつれて他バンドのボーカルがどんどん上達していくのを感じました。ボーカルには歌唱力だけでなく、パフォーマンス力も求められます。歌うだけで精一杯だった私にとって、ステージ上でパフォーマンスをすることは簡単ではなく、当時の私は周りに差をつけられ焦りを感じ、自信を無くしていました。落ち込んでいた時、バンドメンバーの存在に支えられました。バンドメンバーは私の歌声が好きだと褒めてくれて、この曲を歌ってほしいと提案してくれました。私にはボーカルの適性がないのだと思い、他人と比較して引け目を感じていましたが、バンドメンバーのおかげで歌うことが心から好きだと思えるようになりました。歌うことを楽しめるようになってからは、自然とパフォーマンスが出来るようになりました。
高校2年生の時、大会に出場しました。先輩方が大会の大きなステージで歌う姿を見て、私も大会に出たいと思っていたので、大会出場メンバーに選んでもらえた時はとても嬉しく、必ず良いパフォーマンスをしなければと責任を感じました。バンド内で協力し、より良い演奏のために何度も話し合いを重ねました。練習は大変でしたがそれ以上に楽しく、貴重な経験をさせていただきました。結果、20の出場校の中でベストパフォーマンス賞をいただきました。このような結果を残せたことが嬉しく、みんなで協力して作り上げたステージだからこそ、より一層喜びが大きかったです。仲間と同じ目標に向かって支えあい、ひたすらに練習した時間はかけがえのない思い出になりました。
湘南白百合学園でたくさん人の優しさに触れ、愛ある人として大切なことを学び育てていただきました。卒業後は看護の道に進みます。この学園で学んだ日々を自信に変え、私たちを見守り支えてくださったすべての人への感謝を忘れず、それぞれの進路に向かってこれからも努力していきたいと思います。