生徒より
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高校3年生 学園生活をふりかえって Vol.5

まだまだ寒い日が続いていますが少しずつ日も長くなってきて、春の便りが待ち遠しく感じます。しかし春になるということはすなわち6年間通ったこの学園を卒業するということでもあるのでそれはとても寂しく少し複雑な気持ちで春を待っています。
知っている方も多いと思いますが、この学園はミッションスクールです。私は入学当初キリスト教のこともカトリックのこともほぼ何も知らなかったので、キリスト教を信じないといけないのかなと不安にも思いました。
しかし、そんな事は全くありませんでした。今私はキリスト教に触れたり学ぶ事は教養であると考えています。将来世界でも活躍できるグローバルな女性になりたいと思っているので、その時に世界宗教であるキリスト教の価値観をよく知っていることはコミュニケーションをとる上でとても役に立つと思います。

またこの学園の生徒はキリスト教の「隣人を愛しなさい」という教えが心の根本にあるように感じます。一人一人個性があって自分の得意な分野で活躍し、それを讃えあう、つまりお互いを大切にできる人たちであるということです。新鮮で多様な価値観に触れながら、私はここでたくさんの色を持った同級生、先輩、後輩や先生に出会いました。皆んながどんな自分でも受けいれてくれるおかげで、私は何かに縛られる事なく、自由なありのままの私でいることができたと思います。
自分は何者か、何のために生きるのかというアイデンティティを確立していく青年期をこのような環境で過ごせたことは本当に恵まれていて貴重で、大切な日々でした。

最後に、私にはこの学園で出会った言葉で大切にしているものがあります。それはマザーテレサの、
「あなたが行く先々で、愛を広めてください。あなたが出会った人たちが、より幸せになって去っていきますように」
という言葉です。湘南白百合学園は私にとってまさにそのような場所です。多くの出会いに恵まれ日々成長させてくれた大切な場所です。
そして、私もそのような存在になりたいです。私と出会った人が笑顔になるような、また何か刺激を与えられるような人に。

そのために私は理学部に進学して今まで以上に多くのことを学びたいと思います。
周りの人に感謝することを忘れず、時には後ろを向いて歩んできた道を振り返りながら、一歩ずつ新たな道へと歩んでいきます。