生徒広報委員企画 Vol.7 ホームルーム委員の活動
私は、中学校と高校でホームルーム委員を務めてきました。生徒の視点から学校生活について考え、問題について意見を出し合い、改善していくことがホームルーム委員の主な役割です。今回は今までの委員の活動で心に残っていることを紹介します。
湘南白百合はカトリックを信仰するミッションスクールで、毎年クリスマスが近づくと、校内に生徒たちが皆楽しみにしているクリスマスの装飾が施されます。その装飾を施しているのは、他ならぬホームルーム委員なのです。1〜3階の各階にクリスマスツリーを2個ずつ置き、中庭と昇降口をイルミネーションで飾り付けをします。ツリーは一つ一つが重く背も高いため、飾り付けるのが大変だったことをよく覚えています。また、昇降口のイルミネーションは、どのように見えるのかを考えて微調整を繰り替えしながら設置しました。終礼が終わってすぐに始めた装飾も、校内を歩きまわり夢中になって飾り付けをしているうちに外は暗くなり、あっという間に下校の時間になりました。最後に確認のため、装飾の目玉ともいえる昇降口のイルミネーションを点灯しました。ライトアップされた瞬間、私はこのうえない達成感を感じました。ホームルーム委員で協力して設置したイルミネーションはとても美しく、それまで感じていた疲れはどこかに飛んでいきました。次の日から、学校の中を歩いていると、「ツリー可愛い!」「イルミネーションが綺麗だね。」といった声が聞こえて、仲間とともに作り上げたものがたくさんの人を喜ばせていることを感じ、とても幸せな気持ちになりました。
クリスマス装飾で、1つのものを作り上げるには様々な努力が必要であることを改めて学んだ気がします。中学2年生までは装飾を見て楽しむ側でしたが、これからは自らが装飾を完成させる側になったのです。「クリスマス装飾」の裏の、今まで知ることのできなかった努力を体験したことで、新しい観点からものの一面を見るようになりました。ホームルーム委員だったからこそできたこの経験を生かして、これからも努力を怠らず、常に新しい視点から物事を見つめながら充実した学園生活を送っていきたいです。